サスティナブルな社会(持続可能な社会)を目指す取り組みが世界中で広がっています。
「サスティナブル」と聞くと、身構えてしまったり、難しく捉えてしまったりする方もいらっしゃると思いますが、レジ袋の有料化や飲食店で使用するストローを紙製のものにすることで、プラスチックごみを削減しようという取り組みなど、すでに生活に浸透してきています。
今回はそんな脱プラスチックが進むなかで注目を集めている、プラスチック以外の素材で作られた環境に優しいパイナップルストローについて、ご紹介したいと思います。
プラスチック製ストローを廃止する動きが広がっているのはなぜ??
まずプラスチックのストロー廃止の動きがなぜこんなに世界中で広がっているのか、不思議に思う方もいらっしゃると思います。この動きの原因には、プラスチックのごみによる海洋汚染があります。
世界中に広がったきっかけとなったのが、「ウミガメの鼻からプラスチックストローを引き抜く動画」です。
この動画は2015年、米国の調査チームが南米コスタリカ沖で鼻にストローが刺さったウミガメを発見。そのストローを引き抜く動画がネットに公開されて多くの人が心を痛めました。
海に流出したプラスチックは塩分や紫外線などで細かく分解され、最終的に0.5ミリ以下、重さ0.1ミリグラム以下の小さな欠片(マイクロプラスチック)となり、海に残り続けてしまいます。
あまりに小さいので回収することは難しく、さらに海洋生物たちがエサと誤って食べてしまうこともあります。海を汚してしまうだけでなく、海洋生物にも悪影響を及ぼしているような状況です。
年間800万トンとも言われている流出量を鑑みると、環境問題・生態系への被害は甚大です。早急な対策が求められている状況で、有名コーヒーチェーンなど飲食店からプラスチック製ストローの廃止が呼びかけられました。
沖縄から販売予定!パイナップル繊維のストロー!!
このようなプラスチックストローを廃止する動きが高まるなかで、紙、アルミ製やステンレス製など、多くの素材でのストローが誕生しました。
そんななか今回沖縄のフードリボンから販売予定なのが、パイナップル繊維で作られたストローです。
パイナップルストローはパイナップルの果実を収穫後に畑に残り廃棄されていた葉の部分から繊維を抽出する際に出る残渣と、PLA(ポリ乳酸 とうもろこしのでんぷん)を配合し、100%天然素材でできた、自然に還る環境に優しいストローです。
さらにPOINTとなるのが、
- パイナップルの葉から抽出した繊維はアパレル製品に転換しており、その繊維抽出時に出る残渣を使用しているためコストパフォーマンスが良く、多くの方にご利用いただける価格を実現。
- 生分解性のため、コンポストにより燃やさずに土に還すことができる循環素材。
- 製造過程におけるCO2の排出量削減にも役立っている。
- 漂白処理をしていない自然な風合い仕上げ。
- 使用中にふやけることがなく、ストレスフリーに使用できる。
などがあります。
生分解性や100%天然成分であることから、環境への負担を最大限考慮しています。
また回収システムも視野に入れていて、カフェや飲食店で使用したストローを回収し、堆肥化するコンポスト事業を視野に入れています。
今後は「環境に優しい」が選ぶ基準に
プラスチックごみによる海洋汚染は、日本だけでなく世界の大きな問題です。飲食店などを中心とする企業だけの問題だけでなく、一人ひとりプラスチック削減には多くの協力が必要となります。
動画を通して広がった、プラスチックストローが刺さったウミガメのニュースは、多くの方に環境問題を考えるきっかけとなり、今では多くの飲食店でプラスチックストローの廃止活動が進み始めています。脱プラスチックを進めるなかで、「環境に優しい」が今後選ぶ基準となります
そんななか、今回フードリボンから販売予定となっているパイナップルストローは生分解性や100%天然成分ということを考えても「環境に優しい」製品です。