10月30日日曜日、京都市伏見区に位置するキャベツ・コメ農家の株式会社ナカヨさんの畑にて麻袋の設置・雑草取り・収穫作業などを体験してきました。
午前9時に土と野菜 MOAIの店舗を出発し、10時ごろに畑へ到着。この日の参加者は大人3名と学生3名の計6人。
到着後、暖かく出迎えてくださった上田さんと本日のスケジュール確認をしたのち、冬野菜用の畑へ麻袋を敷きました。
メインで栽培されているキャベツやお米の畑より小さめではありましたが6人がかりで1時間ほどかかりました。
麻袋を敷き終わった後はキャベツの畝の雑草取りを体験。畝道に生える雑草は機械で除去できるものの、畝に生えるものは人力で除去しなければいけないとのこと。
「鎌で引くように根元から切る」というやり方を教えていただき、各自作業へ。
作業の感想としては、雑草が鎌でスパスパと切れていく様子はとても面白く、快感でした。
しかし、1時間ほど体験させていただいて雑草が除去できた面積は畝の始めた箇所からほんの数mほど。たったこれだけでもう一時間も経ったのかという衝撃と、この作業を大きな畑一面で行うことを考えたらという思いに襲われました。作業中はどうしても中腰にならざるを得ず、肉体的な疲労も大きく感じ、この日は見事なまでの秋晴れの日でしたので、降り注ぐ日光に確実に体力を削られていることも実感しました。
こんなに大変な作業を毎日続けて私たちに美味しいお野菜を届けてくださっている農家の皆様に大きな感謝を感じました。
雑草取りの後、収穫後のキャベツ畑へ。出荷後に畑に残っている小さな玉や、少し傷んでしまってはいるものの美味しく食べられるキャベツを収穫させていただけることに!
雨の影響などで、一部黒くなってしまっているキャベツなどは基本的には出荷不可。
その部分を取り除くと美味しく食べられるのですが、出荷作業を 色々な人に手伝ってもらいながら行う場面では、作業効率を考えると逐一取り除くことが出来な いので、出荷も出来ないそうです。
収穫体験後、インタビューさせていただきました!
Q.農業をしていて楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?
我が子のように大事に育てたキャベツやお米 が大きくなった時、美味しいと言ってもらえた時ですね。
Q.何故、数ある野菜の中からキャベツを育てることにしたのですか?
キャベツは、「強く」「出荷の際洗う必要がない」「袋詰めが必要ない」ために、効率よく出荷できる、というメリットがあり、さらに「年中需要がある」というのが魅力です。
一方で、「サイズの小さいキャベツは芯の部分が多く、処分されやすい」、「1週間雨が降ると中で腐 り始めてしまって、出荷できない」、といった規格外野菜の悩みもあるそうです。
Q.農家を始めるきっかけは?
農家の家系に生まれたため、学生時代から畑でお手伝いをしたり、畑が家族の集まる場所で、畑や農作業は生活の一部でした。
コロナで前職の直売所での対面販売が難しくなった時期と3人目の子どもがが保育園に入れられたタイミングが重なり、本格的に畑での作業に関わるようになりました。
農家出身ではなかったそうですが、農家になって10年目!
趣味は音楽鑑賞や映画鑑賞。それらの趣味を通じて出逢ったそうです!
上田さん流の美味しいキャベツの見分け方
1.ハリがあるもの
2.葉がしっかり巻いているもの(中が詰っていて重たいもの)
3.色味の良いもの
4.ツヤがあるもの
おすすめのキャベツレシピ
「蒸して、塩昆布で和えるだけの無限キャベツ」
キャベツの味を楽しみたい人へのオススメ!
「コールドプレスしたキャベツジュース」
収穫したての初恋という品種で作る、メロンのような甘さのあるジュース
キャベツは季節ごとに品種を変えているので、味比べをしたり、葉の硬さやキャベツの甘味・辛み に合わせて調理法を変えたりすると、よりキャベツの良さを感じられるそうです。
店頭ではすべて「キャベツ」として販売されているキャベツですが、なんと品種によって味や食感が違うとのこと。上田さんの畑で栽培されている3つの品種について説明していただき、2つの品種の試食もさせていただきました!
春頃にできる「初恋」という品種は柔らかくてほんのり甘い。初恋の後から今頃の時期にできる「おきな」は、身が締まって固く、時には3キロにもなる冬に強い品種。ぱりぱりとした心地よい食感にピリッとした辛味がありました。そして現在は更に冬に強い「冬親方」を栽培中だそう。ちなみに、キャベツは出荷できるサイズになるまで3か月ほどかかるそうです。
ぜひ見分け方やレシピを参考にして、色々なキャベツ料理を楽しんでみてくださいね!