KISEKI MAGAZINEライターのNです。
みなさん、アマランサスをご存知ですか?アマランサスは南米原産のハゲイトウの仲間、ヒユ科、ヒユ属の一年草で、ヒエ、アワ、キビといったイネ科の雑穀とは別の「擬似雑穀」として知られています。
穀物としてのアマランサスには、食物繊維や脂質、エネルギーたんぱく質などももちろん、鉄分、カルシウム、亜鉛といった栄養価もみられます。
よく知られているアマランサスの食べ方は、類似雑穀として「ご飯と一緒に炊く」「スムージーに入れる」「サラダにかける」などがメジャーですが、実はアマランサスは葉っぱや茎にも栄養があり健康にいいと、注目されています。
そんなスーパーフードとして注目を集めているアマランサスを、20年前から沖縄で生産しているのが「株式会社まるファーム」さんです。
まるファームさんは土作りにこだわり、農薬も使用せず、有機JAS認証を受けている農家さんです。
虫食いが見当たらない無農薬の葉野菜「アマランサス」
まるファームさんの畑は東村の高台にあり、この土地でのアマランサス栽培は2年前からスタートしたとのことです。
ビニールハウスは40棟!もともとはマンゴーの栽培をしていた土地を利用しており、現在は20棟ほどのビニールハウスでアマランサスを栽培しています。
アマランサスが栽培されているビニールハウスの形は、2棟連結で畝が6こ。真ん中には虫除けにも強いバジルが植えられていましたが、全然虫の気配がなく、アマランサスの葉を見ても虫食いをすぐに見つけることはできませんでした。
無農薬の葉野菜って、どうしても虫食いが気になりますよね?
でも、ざっと見た感じアマランサスに虫食いの様子はなく、どうにか見つけた虫食いも10円玉ぐらいの範囲です。
「アマランサスは葉も栄養価が高いので、虫もだいたいこれぐらい食べたらお腹いっぱいになっちゃうんじゃないかな〜」と、見学の案内をしてくれた会長さん(渡真利毅さん)と代表さん(渡真利留美さん)が仰っていました。強く元気な野菜を作れば、虫は寄ってこないので農薬を使う必要がないそうです。
次に土を見させていただいたのですが、すごくサラサラです。アマランサスは、作物自体が強い植物なので、比較的どのような条件の土壌でも育つようですが、水をあげすぎてしまうと根腐れをおこしてしまうそうです。
これまで沖縄県の南部地区でも生産をしてきたそうですが、北部の現在の土が一番アマランスの成長には適しているようです。
会長さんは、「安心安全なアマランサスを通年出荷したいんだよね。葉野菜でも元気な野菜を作れば、農薬は不要なんだよ」と仰っていました。
次回の記事では、まるファームさんが取得している有機JAS認証や無農薬の強い野菜についてお伝えしたいと思います!
【取材にご協力いただいた農家さん】
農業生産法人株式会社まるファーム
住所:沖縄県国頭郡東村字慶佐次717番4