多くの作物が、おいしさ、育てやすさのために、様々な品種改良が進められてきました。その品種改良技術の一つが、遺伝子組み換え技術。体に悪いというイメージが漠然とある方も多いのではないでしょうか?今回はそんな遺伝子組み換えの実態を皆さんに共有します!
遺伝子組み換え食品とは?
遺伝子組み換え食品とは・・・他の生物から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、その性質を持たせたい植物などに組み込む技術を利用して作られた食品のこと。
たとえば、害虫や除草剤に強いという性質を本来持っていない作物に、新たな特性として加えることができます。
日本に流通している大豆の8割以上が遺伝子組み換え

では一体なぜ、そのような技術が生まれたのでしょう?
今回は大豆を例としてあげて、説明します。
日本人の食卓に昔から欠かせない味噌や醤油、豆腐などの大豆製品。しかし、実はアメリカなどの他国からの輸入に依存しているのが現状です。そして、日本が輸入している大豆の多くは、遺伝子組み換え技術を利用して作られているケースが多いです。それは、広い面積で大量生産するため、天候などの影響で生産量減少のリスクを分散させるためです。また、遺伝子組み換えにより、除草剤耐性が強化され、雑草を除く作業が楽になることも理由の一つです。
遺伝子組み換え食品は危険?
遺伝子組み換え技術により、人体に害をもたらすのではないかと、懸念している人は多くいるでしょう。しかし、厚生労働省は安全性審査を厳重に行っており、問題がない場合のみ、市場に出回ります。労働省では、新たな有害成分が存在していないかなど、細かく審査を行っています。それでもなお、まだまだ検証が必要であると主張する研究者も多く、安全であるとは言い切れません。

遺伝子組み換えのデメリット
遺伝子組み換え食品は、安全性審査を受けたものが流通しているとはいえ、まだまだたくさんの問題があります。それでは一体どのような点が問題とされているのでしょうか。
・健康被害につながる
遺伝子組み換え作物は、除草剤に耐性を持っているため、農薬をいくらかけても作物に影響が出ません。アメリカでは、モンサント社のラウンドアという農薬が多く使われており、問題となっています。
・遺伝子組み換えの自然発生
作物の花粉などから、何らかの形で雑草に組み込まれたり、意図せず遺伝子組み換え作物となる可能性もあります。
まとめ
いかがでしたか?賛否両論ある遺伝子組み換え食品の議論は、まだまだこれからも続きそうです。出荷されるものは安全性が高いとは言えるものの、100%体に影響がないとは言い切れません。遺伝子組み換え食品をよく理解し、どんな商品を購入すべきか、見直してみましょう!
参考資料